2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

GF(2)でf(x^2)=f(x)^2が成り立つわけ

なんでかわかんなかった係数が0か1のつまりGF(2)の場合の多項式についてf(x^2)=f(x)^2が成り立つわけがわかった。 GF(2)のガロア体の多項式の一般形で表すと数学的帰納法で証明できる (a+b)^2=a^2+2ab+b^2の公式を順番に適用していけばよい。 GF(2)のガロ…

群、環、体の理論で、加算と乗算については議論されるけど、減算、除算についてはあまり議論されない理由

よく群、環、体の理論で、加法について閉じているとか乗法について閉じているというけど 減算、除算について閉じているといわないのはなぜかというと 加法について閉じていて、かつ単位元が存在し、かつ逆元が存在すると減算が定義できる。そして減算につい…

有限体でのガロア拡大(その3)

X^8+X^4+X^3+X^2+1は、原始多項式である。地デジやブルーレイや光通信やQRコードのリードソロモン符号ででてくる。なぜ、これが多用されているかというと、コンピュータはデータをバイト(8ビット)の整数倍で処理するので都合がいいからである。X^8+X^4+…

有限体でのガロア拡大(その2)

昔の記事でf(x)=x^8-xとおくと、GF(2^3)上でのf(x)=0の根が、GF(2^3)のすべての元になる理由がわからなかったのですっきりわかったら書くという宿題の答えが半分でた。x^8-x=x(x-1)(x-α)(x-α^2)(x-α^3)(x-α^4)(x-α^5)(x-α^6)となる理由は まず、掛け算、足…

有限体でのガロア拡大(その1)

GF(2)からGF(2^3)のガロア拡大の理屈を工学部出身者向けに直観的に説明してみます。 まず、X^8-X=0の根がGF(2^3)の元であることを天下りで決めます。 なぜX^8-X=0の根がGF(2^3)の元であるかは zuruyasumineko2002.hatenablog.com で書いてます。 まず、X^8-X…

修正離散コサイン変換(MDCT)を離散フーリエ変換(DFT)で表す。

修正離散コサイン変換の式は次のとおりです。 \begin{equation} S(r)=\sum_{k=0}^{N-1} s(k){\rm cos}(\frac {2 \pi} {N} (k+ \frac{1}{2} + \frac{N}{4})(r+\frac{1}{2})) ただし r=0 ~ \frac{N}{2}-1 \end{equation} これを離散フーリエ変換で表します。 …